こんばんは。
たまこです。
「散らかっている風景も、絵になる」
美術を学んでいる娘は、絵を描くだけでなく、
写真を撮るのも好きです。
作品を小さな冊子にして販売することも、高校時代から時々していました。
これは、冊子ができるたびに写真を見せてもらいながら、感じたことです。
例えば室内を撮影する時、
私なら書類の山や物が散乱したテーブルの上を片付けてから、
シャッターを押そうと考えます。
娘は違うのです。
雑然と散らかったところも含めて、絶妙なアングルで撮影することで、
散らかっていることよりも、その写真全体としてのオシャレさを際立たせます。
「散らかっている」のではなく、ここからこの電気スタンドを入れて撮れば、
カッコイイとか、
この角度で撮れば、光の加減で色合いが丁度良くなるとか、
そんなことを考えながら、そこにあるものを、
あるがままに撮影しているようです。
このトタン屋根の小屋も、
これだけを見れば、台風がきたらそれこそとたんに壊れてしまいそうなあばら屋です。
しかし、歴史を感じさせる色合いが、周囲の山や草木、空と調和して、
何とも言えない美しい写真になっています。
思わず立ち止まって眺めたくなるような衝動を覚える一枚です。
以前ニューヨークの写真家ソールライターの展覧会に足を運びました。
ソールライターも、あるものをそのまま、
でも、アングルや撮り方にはとてもこだわって撮影していました。
コートを着た紳士を、結露で濡れた窓ガラスの内側から撮影することで、
独特の味わいとシルエットが生まれます。
被写体の大きさや余白の取り方によっても作品の印象が大きく変わり、
観る者の感性を揺さぶります。
どの角度から、どの背景と一緒に、どの大きさで撮影するか。
私たちの一見雑然とした日常には、とらえ方を変えることで、
美しいと気づかされるものがたくさん隠れているのです。
さて、毒親育ちの過去は、決して美しいものでも、ありがたいものでもありません。
私も、失った20年を返せと思い、生きてきました。
でも、私たちの人生も写真と同じなんです。
人生のマイナスポイントも含めて、
もっと広い視野で、自分自身や、自分の人生を見たときに、
周囲との他にはない調和や、独特な味わいが出て、
それはそれで一つの作品になるのです。
辛い経験があったからこそ、深い味わいになるのです。
それは、私たちにしか醸し出すことができない味わいなのです。
毒親育ちだからこそできる、味わい深い人生の写真。
あなたの写真はどんな写真ですか。
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