こんばんは。
たまこです。
あなたは何がしたいのか。よく考えなさい。
朝の連ドラで、主人公のおちょやんが、奉公先の女将に言われた言葉です。
このままここで働き続けるか、他の道に進むか、そう問われたのです。
おちょやんは、大正時代の18歳の娘です。
今の18歳でも、なかなか明快に応えるのは難しい質問です。
というより、日本の18歳には難しい、と言うのが正しいかもしれません。
義務教育+高校の12年間で、自分の得意な分野をみつけ、伸ばす取り組みを、ほとんどしていないように思うからです。
おちょやんは、小さな養鶏場を営む竹井家の長女です。
弟と4人家族ですが、最愛の母は幼い頃に他界してしまいます。
生活は貧しく、弟の世話から鶏の世話、家事までしなければならないために、学校に行くこともできない日々。
父親はいわゆるダメ親父で、酒好き、女好き、借金まみれ。
色々あって、おちょやんは家族と縁を切り、ひとり奉公に出ます。
毎日生きるだけで精一杯。
何がしたいか、なんて考えるゆとりはありません。
毒親育ちは、これと同じです。
何がしたいかを考える前に、
毒親のとばっちりが少しでも降りかからないように、
どうやって防御するかに全神経をとがらせて過ごします。
成長期のすべての時間を、そうやって過ごすのです。
更に、
「お前の目の動きひとつで、何を考えているか全部わかる。」
「そんなことを言ったら、他人に笑われる。」
と、親から間違った教えを受け、ただでさえ神経を尖らせていたところにダブルパンチをくらいます。
つらくて悶々としながら、どうすることもできず、時間ばかり過ぎていきます。
自分が何に向いているか、将来どんな職業に就こうか、などと考える心のゆとりはありません。
そんなことを真剣に考えるなんて、毒親育ちにはあり得ないのです。
一刻も早くここを出て、自立しよう。
考えていたのはただそれだけです。
出来るだけ若いうちから、自分と対話し、
特別な努力をしなくても人より秀でている特徴は何かに気づく事が、とても大事です。
気づいていれば、その特性を活かして生きる事ができ、その後の人生で余計な労力を使わずに済みます。
不得意なことを、努力して出来るようにしようとすると、凹んだり傷ついたりします。
その時間がそもそももったい無い。
不得意なことは、得意な他人にお願いするとか、ICTを活用するとか、別の代替え手段を見つけ、補っていく方が、得意なことをさらに磨く時間を作れます。
本人もその方が快適で、楽しめます。
その人の得意な事に注目することは、
会社の組織においても効果的です。
決められた会社のやり方を押し付けるのではなく、
メンバーの特徴を見極め、それにあったやり方に変えていく方が、皆んながハッピーに働けます。
自分の強み、得意な事、に気づくのが遅れた分、少しでも取り戻したい。
毒親育ちだと気づけたのだから、今後の人生は豊かで、幸せでありたい。
そのためにどうしたら良いかを追求するのが、このプログの目的です。
自分の強みに気づけたら、それでゴールではありません。
次は、それを生かして、何がしたいかをみつけなければなりません。
強みを磨き、追求して、他の強みと組み合わせたり、他人の助けを借りたりして、
プロとして通用するレベルまで極めなければなりません。
そこにこそ、たっぷりと時間を使いたいものです。
人生は短いですから。
一つのことを極めると、視野が狭くなるどころか、どんどん広がります。
全てのことは、どこかで繋がっているからです。
楽しくて、面白くて、もっと追求したくなります。
例えば、歌が少し上達すると、一曲の中の一音たりとも、聴きにくい響きにしたくないと欲が出ます。
これは、娘が描く油絵と同じです。
キャンバスの中の一箇所たりとも手を抜かないこと。
それが、完成度の高い、満足のいく作品です。
強みを磨きながら、他の世界との共通点を見つける楽しさをかみしめること。
そこには毒親に教わった嘘の教えはもう存在しません。
そんなものに頼らずとも、自分で考え、見つけることができたのですから。
執着する必要がありません。
ここまで来ると、解毒完了と言っても良いかもしれません。
だから、自分の強みをみつけ、認識することはとても重要です。
あなたには、必ず得意なこと、強みがあります。
みつけて、磨いて下さい。
強みは弱みの裏返しだったりします。
強みが見つからない人は、
弱みの裏返しを考えると簡単です。
資料を調べて綿密な分析をするのは苦手ですが、一方、コミュニケーションは得意で他者から情報収集できる、といった具合です。
あなたの強みは、何ですか。
やりたいことは、何ですか。
今度、聞かせてくださいね。
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