こんにちは。
たまこです。
「食べるときの口が気持ち悪い。ねぶるのをやめなさい。」
小学生のころ、母にそう言われてからは、食べることを楽しめなくなりました。
躾の一環で、娘がマナーよく食事をするように、教えたつもりなのでしょう。
私のためを思って言ってくれている、そう考えていました。
一方で、「気持ち悪い」と言われたことがショックでした。
人前で食事をすると、気持ち悪いと思われていないか気がかりでした。
くちゃくちゃと音をたてているわけでも、
特別マナーが悪いわけでもありません。
少なくとも、自分ではそう思っていました。
ねぶる、というのも、おそらく舌先で味を吟味するような動きをすることではないかと推察しますが、それも身に覚えがありません。
どうしたら気持ち悪くないのか、
正解のわからないまま、毎日のお弁当や給食の時間を悶々と過ごしました。
周りの友人たちをそれとなく観察してみました。
マナーが良いとはとても思えない人も、いましたね。
とにかくがつがつ口に運ぶ人、こぼす人、かむときに口が空いている人、食後の食器に残飯がついている人、いろいろです。
自分の方が気持ち悪いとしたら、何だろう。
ずっとわからないままでした。
誰かに聞いてみる勇気もなく、大人になってもしばらくは、
他人との食事はいつも緊張していました。
小さくカットして口に運べるものはまだましなのですが、
少し食べにくいサイズのものや、
骨付き肉のようなかぶりつく方がベターなものなどは、とても緊張しました。
ちょっと冷や汗をかきながら頂きました。
味わうどころではありません。
会社では、お昼休みの時間がズレて、ほかの人が仕事に戻っている時間帯に、
ひとりでサンドイッチなどをほおばるケースは良くあることですが、
みんなよく恥ずかしがらずに美味しそうにたべられるなあと感心していました。
私なら、食べるのをあきらめるか、外食するか、どちらかでしょう。
とにかく、食事をするところを他人に見られるのは嫌でした。
母との問題を解決できてからは、もうそんなことはありません。
食卓を一緒に囲むことで深まる友情、愛情、を感じています。
たった一口で思わず笑顔になったり、涙が出たりする料理があることもわかります。
料理の力はスゴイ。
そんな美味しいものに出逢った時に、心から味わえるチャンスをずっと逃していたのです。
もったいないことです。
子供は、両親の背中を見て育ちます。
ですから、マナーよく食事をする両親なら、その子供も自然にマナー良く食事ができるようになります。
私は、自分の娘のどんな仕草も気持ち悪いと思ったことがありません。
母にはそんな風に感じさせてしまい、残念です。
なぜ「気持ち悪い」と言ったのか、私はどうすれば良かったのか、わかりません。
「気持ち悪い」なんて、よほどのことなのでしょう。
そう言わずにはいられない何かがあったのでしょう。
映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」では、
吉田羊さん演じるお母さんが、息子に、でぶ、とか、太っているとか言っていましたが、
それと同じ感覚かもしれません。
気持ち悪いと言われて、私は傷ついた、かわいそう、と言いたいのではありません。
そんな風に言われたことのある方がいたら、
ご自分が世界にひとりしかいない、
かけがえのない貴重な存在であることを思い出して欲しいのです。
母が、そんな風に言わなければ立っていられなかったのだと知ってください。
子供に「気持ち悪い」と言ってしまいそうな方がいたら、
そんな風に言って、どんな気持ちか、自分と正直に向き合って、感じてください。
感じたことを、誰かに伝えてください。
良かったら私にも、聞かせてください。
今日は誕生日。
美味しいご飯を、食べるぞ。
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