おはようございます。
たまこです。
NHKの朝の連続ドラマ「おかえりモネ」が終わりました。
このドラマの概要は、Wikipediaによれば、次の通りです。
「宮城・気仙沼湾沖の島で育ち登米で青春を過ごしたヒロインが、魅力と可能性を感じることができた天気予報を通じて人々の役に立ちたいと気象予報士を目指して上京し、やがて故郷の島へ戻り予報士としての能力を活かして地域に貢献する姿を描く。安達奈緒子作。清原果耶主演。」
故郷に戻って活躍するから、「おかえりモネ」なんだと思っていました。
最終回を見て、これには伏線があったことを知り、心動かされました。
2011年の東日本大震災。
東北地方で津波による甚大な被害があったのは、記憶に新しいところです。
清原果耶さん演じるヒロインのモネは、津波が実家のある島を襲った時、島を離れていました。
父親と一緒に、たまたま本州に出かけていたのです。
「お姉ちゃん、津波見てないよね」
島で被災した妹のこの言葉が、モネに突き刺さります。
島にいて、必死で逃げる体験を、島にいた家族や幼馴染たちと一緒にしていないことが、
その恐怖や辛さを、本当には分かち合えないのではないか、
自分には何もできないのではないか、
と深く傷つくのです。
最終回では、集まった幼馴染たちの前で、モネは震災の日以来封印していたアルトサックスのケースを開けます。
震災の時学生だった幼馴染たちと一緒に、吹奏楽部で吹いていた楽器です。
サックスのケースを開けたら、無力感に囚われていた自分に戻ってしまうのではないか。
それが怖くてずっと開ける事ができなかったのです。
何もできないと感じる自分に戻ってたまるか。
そう言って怖れを克服したモネに、妹や幼馴染が「おかえり」と声をかけるのです。
この時が、ドラマの設定では2020年。
傷ついた心の回復に、実に10年近くかかったのです。
心が元気を取り戻すのに、これだけの時間が必要だったのです。
傷の深さは測りようがありません。
毒親育ちの私たちと、モネのどちらがより辛いのか、分かりようもありません。
幼少期の何年にも渡り、毒親の言葉のシャワーを浴びてきたことは、
少なからず私たちの心に暗い影を落としました。
それは、毎日のことですから、少しずつ積み重なって、簡単には崩すことのできない、分厚い地層のようです。
傷んだ心が何枚も堆積して、硬くなって、自分自身もその中に埋もれて、化石のようになっているのです。
それを少しずつ崩し、もがき、地層から頭を出して息を吹き返すのに、相当な時間を要するのは当然のことです。
だから、いつまでも悩んでいる自分を、責めてはダメです。
いつまでも解決できないでいること、
生きづらい感覚があること、
孤独を感じること、
それで普通なんです。
どうか焦らずに、そうやってもがいている自分に、エールを、送ってください。
よく頑張ってるねと。
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