こんばんは。
たまこです。
高校3年生の娘は、卒業まで3か月と少し。
卒展に向けて、何をどのように表現したいか、
自分との対話の日々を過ごしているようです。
娘は中学高校一貫校に通っていますので、
6年間部活動ができます。
ファッション関係の部活動と掛け持ちで、
茶道部で活動し、昨年は副部長を務めました。
毎年秋の学園祭では、出店のひとつとして、自分たちで点てるお茶を、
ゲストの方々にふるまいます。
親の私たちも、毎年子供たちの点てたお抹茶と岡埜栄泉の和菓子を頂くのを楽しみにしています。
午前中はピンクの菊、午後はオレンジの紅葉と、お菓子が変わります。
売り切れになっていなければ、1日に2回訪れて、両方の和菓子を頂くのが恒例です。
今年もまず、午前中の菊を頂くことに。
畳の茶室で一列に並んで正座している保護者や卒業生やその他来校したゲストたちに、
中学一年生がお菓子やお茶を順に運んでいます。
彼女たちのなんと小さくて初々しいこと。
しわのない新品とわかる制服に、真っ白な靴下。
首元のタイもぴんとしていて、高校生のちょっと柔らかくしなったタイとは緊張感が違います。
お菓子をどのゲストから届けようかと、順番をちょっと迷っていると、
和服姿の顧問の先生が「こちらにご案内してください」などと指示して下さっています。
ゲスト一人一人にお菓子を届けては、両手をついて「お菓子をどうぞ」と一礼。
こちらも一礼して、懐紙に乗った菊のお菓子を、楊枝で頂きます。
お菓子が終わると、同じ要領で、お茶を運んでくれます。
「お茶をどうぞ」
中学生がとても可愛らしくて、初々しくて、娘も6年前はこんな風だったのだなと思いを巡らせます。
身長は母の私を抜かし、制服のブラウスには所々絵の具が飛んでいます。
スカートも程よくこなれて気にならない程度のシワがあります。
裏方にいて、後輩から聞かれる立場になっています。
たった6年で、こんなに成長したことを見せつけられて、ちょっと驚きます。
何かがこみ上げて、目が潤んでしまいました。
高校3年生は、全体を見ながら後輩たちに指示出しする役割です。
数年前の姿とは、随分と違うものです。
初めはお菓子が食べられるからと、不純な動機で始めたはずが、
蓋を開けてみたら6年間続いて、茶道初級のお免状まで頂いていました。
素晴らしい先生と、仲間に恵まれて、なんと幸せなことでしょう。
お茶のマナーを知っていること、立居振る舞うことができることは、かけがえのない財産です。
茶の湯は、日本の文化ですから。
そんな財産を持つことができて、本当に幸せな高校生です。
6年間、丁寧にご指導頂いた先生にお礼を伝え、お茶室を後にしました。
子供の成長を感じる喜びは、子育てして来たからこそ味わえる特別なものです。
いつのまにか、私を超えて、大人になっていることに驚きを禁じ得ません。
ここまでご指導下さった先生方や先輩達に感謝しています。
本人も、よく頑張りました。
こんな喜びを、母にも感じて欲しかったなと思います。
残念ながら、そんな気持ちにさせてあげられなかったと思います。
〇〇ができて良かったね、といった会話をした記憶がありませんから。
我が家では、
一人でお点前ができるなんてすごい、
家でもお抹茶を淹れてほしいな、
などと娘と話しています。
頂くときのマナーは、娘に教わっています。
かけがえのない、幸せです。
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