こんばんは。
たまこです。
最近Eテレにハマっています。
我が家の流行りは2355(にさんごご)です。
文字通り、23時55分から5分間の番組です。
非常に興味深いのです。
私の拙い言葉で説明するよりも、観て頂く方が絶対にいい。
ご覧あれ~。
さて、今日は2355の話ではありません。
この番組の後、テレビを消して寝ようとすると、ニクイ番組がはじまるのです。
観ずに寝るわけにはいかない。
そんな衝動にかられて結局最後までテレビにくぎ付けです。
それは、谷川俊太郎さんの絵本「ぼく」が完成するまでのプロセスを取材したドキュメンタリーでした。
この絵本、子供の自殺がテーマです。
何とチャレンジングなこと。
日本は子供の幸福度が先進38カ国中37位。
他国に比べて子供の自殺が多い国です。
絵本で扱うとなると、どんな風に描くのだろうと興味津々でした。
この番組で、自殺の原因がわからないケースが、全体の半数以上だと知りました。
傍目には、とても明るく快活に見える子供が、突然自ら命を絶つのです。
明るく快活なその子がなぜ死を選んだのか。
全く見当もつかないといったことが、ここ日本では日々おきているのです。
どうしようもなく、残念なことです。
辛い時、明るくふるまってしまう気持ちはわかる気がします。
子供時代の私もそうだったからです。
当時は毒母なんていう言葉もありませんでしたし、私自身も毒母が問題だと気づいていませんでした。
理由がわからないけれど、ただひたすら辛くて、
毎晩布団に入ってから、声を殺して泣きました。
自然に涙があふれて、耳たぶをつたって枕が冷たくなりました。
その時の気持ちを、当時は誰にも話したことはありません。
話す相手がいなかったのか、話したくなかったのか、よくわかりません。
思い悩んで、一度だけ学校の先生に相談しようと思い立ったことがありました。
運悪く、そういう時に限って、決意をしたためた日記を母に読まれてしまいます。
「そんなことをしたら他人に笑われる。
やめなさい。」
母からいつものセリフを浴びます。
今日こそ相談するぞという決意は、力無く、この言葉に怯んでしまいます。
結局誰にも相談できず、
扉も窓もない箱に閉じこもるかのように、
八方塞がりに耐える日々が続くのです。
自分がどう感じているのかすら、わからなくなっていきました。
学校では、友達と話を合わせ、ニコニコと明るく振る舞っていました。
それは、そうしなければ生きられなかったからだと思います。
暗い顔で沈んでいるのも勇気がいるのです。
自分の感情を外に出すことだからです。
私はそんな風にできませんでした。
だから、努めて明るく振る舞いました。
心の中と行動は、大きく乖離していました。
1日が終わると、どっと疲労が襲ってきます。
くたくたで苦しくて、布団で泣く。
そんな繰り返しの日々でした。
それでも私は、なぜか死にたいとは思いませんでした。
いつか必ず抜け出して、自由になってやる。
いつもそう思っていました。
誰も私がそんな風に辛い気持ちを抱えていたとは知らなかったでしょう。
自殺する子供が、普段は明るく振る舞っているという話に、なんとなく繋がる気がします。
「ぼく」という絵本は、Amazonで在庫切れでした。
テレビの力はすごいです。
手に入ったら、じっくり味わってみるつもりです。
自殺したい子供が電話で相談できる仕組みがあるそうです。
電話の相談員をしている女性は、
子供の話を聞く時に、「わかるわぁ」とは決して言わないそうです。
それぞれ感じ方は全く異なるわけで、安易に共感するのはその子に対するリスペクトがない、といったところでしょうか。
私はそのように捉えました。
そんな風に、個をリスペクトされると、ちょっぴり嬉しい気がします。
「わかるわぁ」と言わないことに、優しさを感じます。
自分の悩みなんて取るに足らないものかもしれない、といった不安を払拭し、それでいいんだよと認めてもらった感じがします。
あなたの感じていることを真に理解することはできないけれど、話を聞いて寄り添うことはできますよ、それで良いのですよと言われた気がします。
ちょっと心が温かくなりました。
自分の気持ちを、もっと大切にしようと思えました。
毒親育ちのみなさん、きっと似たような体験があるでしょう。
あなたはおかしくなんかありません。
どんなことを感じたっていいんです。
そんな風に感じている自分を、認めてあげましょう。
そんな風に感じている周りの人を、認めてあげましょう。
あったかい世の中にしましょうよ。
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