こんにちは。
たまこです。
「もし、自分が同じ状況にあったとしても、
絶対に母に対してそんなことを言わないだろう。」
そんな風に感じる言葉を娘からぶつけられた時、
あ、良かった。
親子連鎖していないぞ。
そう思いました。
娘が私に言ったのは次のような言葉です。
「ママはどうして扇風機の心配をして、私のことを心配してくれないの?」
ことの顛末を説明しますね。
きのうの朝、ちょっと寝坊した娘が寝ぼけまなこで起きてきました。
3階の寝室から階段を降りて、リビングとキッチンのある2階へ到着。
降りてきた階段の正面には、愛犬のお昼寝用クッションと小さな小屋があります。
娘が起きてくる直前、私はシニア犬のトイプードルに、ミルクティーを飲みながらご飯をあげていました。
と言いますのも、シニアになり、食べられる食材を見つけるのが大変なのです。
チキン、ジビエ、ポーク、ビーフ、ホース、鱒、鱈、鰊、鯖、シャケ、等々、多種類用意してひとつひとつ試すのです。
とても時間がかかります。
ですので、安定感ある大きなマグカップにミルクティーを淹れて、それを楽しみながらご飯をあげていたのです。
東京にスターバックスの一号店ができた時、主人が買ってきてくれた、濃いグリーンにスターバックスのマークが大きく金色で描かれた円柱状のマグカップです。
娘が起きてきた時、私はマグカップをフロアに置いたまま、キッチンで他のフードの準備をしていました。
娘は右方向にあるリビングへ向かって歩き出すや否や、何かにすべってバランスを崩しました。
あれよあれよという間に、つるっと滑って、背中から仰向けに、ドーン。
大きな音を立てて転んでしまいました。
溺れた人が妾も掴むように、そばにたてかけてあった木枠の鏡や扇風機を掴んだのでしょう。
娘と一緒にそれらもガシャガシャガシャーン。
びっくりした私が慌てて駆け寄ると、娘の背中は何かでびっしょり濡れているのです。
着ていたTシャツの背中が、薄く色のついた液体でビッショリです。
何が起きているのか理解できず、
「お漏らししたの?」
と訊いてしまいましたが、娘は怒って、
「知らないよ!なに?最悪!」と。
その場をよく見ると、なる程、転んだ時に、
私が置いていたマグカップをリビングの方向に薙ぎ倒したのです。
バランスを取ろうともがくうちに、こぼれたミルクティーに更に滑って、背中から転倒したのでしょう。
見ると、扇風機の首のところがへし折れて、咲き終わった夏のひまわりように頭を垂れています。
プラスチックの破片がいくつか散らばり、金属の輪っか状の部品も落ちています。
驚いた私が「扇風機が折れてる!」と言ったのですが、その時に娘が私に放ったのが先程の言葉です。
「ママはどうして扇風機の心配をして、私のことを心配してくれないの?」
そう言って、「最悪!」を連発しながら娘は1階にシャワーを浴びに行きました。
娘の心配をしていなかったのか。
そうではありません。
キッチンにいた私には、何が起きたのやら瞬時に分からなかったのです。
それに、なんだか漫画のようで滑稽だったのです。
その後も娘は不機嫌なまま大学に出かけて行きました。
ふと考えたのです。
同じように、私が転んだとしたら、私は母に娘と同じことを言っただろうか。
「どうして私のことを心配してくれないの」
答えはNOです。
そんな言葉を口にした事はありませんし、絶対に言わないでしょう。
母に感情をぶつけることは、あり得ません。
ですから、ちょっと変かもしれませんが、娘が感じたままをぶつけてきた事が、なんだか嬉しくもありました。
私と母との関係性とは違うぞ。
そう確信できた事が嬉しかったのです。
本人は滅茶苦茶不機嫌でしたけれど。
その日の夜、夕飯を食べながら朝の惨事について娘と話しました。
漫画でよくある、池に落ちる寸前の人が両手を振り回してもがいている絵の様だったと話すと、顔を真っ赤にして大笑い。
これまでで一番笑ったと言っていました。
子供時代、家庭内で感情をぶつけてこなかった私は、今でも感情をストレートに出すのが苦手です。
ストレートに出し合える相手がいる事は、とても大事です。
蓋をしないで感じたままを表現できること。
それも自分を大事にする事です。
あなたが最近、誰かに感情をぶつけたのはいつですか。
その時、相手はどんな反応でしたか。
自分を大事に、生きていきましょう。
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