こんばんは。
たまこです。
子供時代の私は、家庭内で心から笑うことができませんでした。
互いの顔を見て、心からの笑顔を交わす体験がないのです。
小学校3年の頃、近所のお友達の家で誕生会があり、後日その時の写真を頂いたことがありました。
そこに写っている私は、本当に楽しそう。
真面目な顔をしたくてもできないような、我慢できずに笑いが溢れてしまっているような、そんな顔をしていました。
「お前は外ではそういう顔をするのに、家ではどうしてしないのか」
母にそう言われたことがあります。
「楽しくないからだよ。」
心の中でそう呟きました。
機能不全家庭という言葉があります。
日常的にストレスが存在している家庭で、
子育てなど、本来家庭が果たすべき役割が果たせていなかったり、上手くいっていなかったりする家庭のことです。
虐待やネグレクト、過干渉など様々なケースがあります。
毒親家庭はその一種です。
家庭内で、健全なメンタルでいられないからです。
常に不安や心配がつきまとい、安心して過ごすことができません。
互いの目を見て笑い合うなんて、夢のまた夢です。
先日、それこそバケツをひっくり返したような猛烈な雨が降った週末の午後、都内の幹線道路沿いを歩いていた時のことです。
前方からブルーの幟旗を立てたリヤカーを引っ張りながら、こちらに向かってくる3人組が見えました。
傘もなく、それこそずぶ濡れです。
先頭を歩く若い男性が、私の顔を見て、あり得ないくらいの明るい笑顔で、
「すみませーん!」と声をかけてきました。
何事かと思い、
「何かイベントでもあったんですか?」
と、こちらからも話しかけます。
「すぐそこの広場で、バウムクーヘンやシュークリームを販売していたんです。
この雨で撤収するところです。」
とのこと。
「良かったら、ひとついかがですか?」
「何があるんですか?」
ということで、リアカーに乗せられた大きなクーラーボックスを覗くと、バウムクーヘンやシュークリーム、クリームサンドなど数種類の個装されたスイーツが入っています。
「これは、甘さ控えめで美味しいですよー」
「添加物の無いものが良いんだけどなぁ」
「それなら、これがいちばん少ないですよ」
なんて会話をしているうちに、
「じゃあこれをひとつ。」
ということで、この後向かう友人とのボイトレの会へのお土産になりました。
別に買わなくても良かったのです。
でも、あまりにも最初の笑顔が素晴らし過ぎて、無視して通り過ぎることができなかったのです。
ずぶ濡れの大雨も加担して、大変な思いをしている彼らに、何かしてあげたいという気持ちが湧いてきたのです。
満面の笑みにやられた瞬間でした。
心から笑うということ。
子供時代にしてこなかった分、これからはたくさん笑いたいものです。
健康な心を取り戻したら、毎日色々なことを感じて、ふっと笑ってしまうことがたくさんあります。
世の中楽しいことがたくさんある。
そう思えたら、毒親問題からスッキリできた証。
大切なのは、自分が今、何を感じているかに気づいて、その気持ちに従って行動することだけ。
嫌なことを無理にしない。
好きなことを我慢しない。
それだけです。
そうやって自分を大事にしているうちに、ふっと笑える自分が戻ってくる。
私はそう思っています。
笑顔は、自分も周りも元気にします。
今日、心から笑顔になったこと、ありましたか?
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