こんにちは。
たまこです。
何か気になることがある時、
特に心配事がある時、
仕事や勉強に集中するのはとても難しいです。
例えば、体調に異変があるとか、
失業してこの先の生活に不安があるとか、
今月の借金返済の見通しが立たないとか、
恋人と連絡がとれないとか、
そういう時に、仕事や勉強に集中するのは至難の業です。
ひとりの人間の中で、
心配事と仕事や勉強という複数ののことを、
同時に考えなければならないからです。
エネルギーを消耗して、とても疲れます。
心配事の見通しがたったり、解決するまでは、毎日それはもうヘトヘトです。
そういえば、毒親との生活は、
まさにこのような状態ですね。
幼い子供だった私たちは、毒親の言動をまともに受け止めて迷走し、振り回され、
親との関係性に悩みました。
本来自分がどうしたいかなど、
感じる隙間はありません。
常に、毒親問題を頭の中に抱えながら、
並行して、日々こなさなければならない、
勉強やら仕事やらをしてきたわけです。
そりゃ、しんどくて当たり前ですね。
気になることを抱えながら何かをしなければならないというのは、
ストレスや、集中力が途切れる原因にもなりがちです。
マルチタスクという言葉があります。
ウィキペディアによれば、
「複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること」
だそうです。
元は、コンピュータの用語ですね。
マルチタスクができて一人前だ、なんて言われることがあります。
複数のことを並行して実行できるのが一人前だと。
本当にそうなんでしょうか。
複数の仕事を同時にといっても、
実際には、その瞬間瞬間で、
ひとつひとつの仕事や勉強を細切れに行っているだけではないか。
私はそう考えています。
作業中の仕事や勉強を中断して、他の作業を始めるためには、
頭を瞬時に切り替えなければなりません。
切り替えががうまくいかない時には、
新しい作業に集中できません。
作業のスピードが落ち、かえって効率が悪くなってしまいます。
それだけ負荷が大きいのです。
ですから、マルチタスクと言っても、
結局は、シングルタスクの積み重ねではないかと考えているのです。
私たちには、
しなければならないことを一時的に記憶して、
操作するためのメモリーがあります。
これをワーキングメモリーというそうですが、
その容量は、人それぞれです。
大きい人も小さい人もいます。
マルチタスクを余儀なくされるとき、
私たちのワーキングメモリーが沢山使われます。
本来、容量にゆとりがある方がスピーディに動けますし、適切な判断ができます。
パソコンと同じですね。
メモリーの空き容量が大きい方が快適なのです。
毒親育ちには、初めからそう言った快適な環境がなかったのですね。
常にマルチタスクを強いられていたのです。
ワーキングメモリーの一定容量を、
長いこと毒親問題で蝕まれてきたのです。
大きな荷物を背負って、今日まで歩いてきたのです。
ですから、ある意味、毒親育ちの私たちは、
とてもタフなんです。
マルチタスクをこなしながら、今日まで生き延びてきたのですから。
もう一度言います。
毒親育ちのあなたは、とてもタフなんです。
強いのです。
今日まで頑張ってきた自分に、
「よく頑張ったね」と言ってあげよう。
そして、前へ一歩、踏み出そう。
転んでもただでは起きないしぶとさを、私たちは持っているのです。
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