毒母 毒親 

毒母の娘たまこのブログ

大人になっても毒母に苦しむ人を助けたい、たまこです。

毒親育ちは、挫折経験だ。

こんばんは。

たまこです。

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photo by AC

「あなたは、挫折した経験がありますか」

 

就職や転職の面接でよく訊かれる質問のひとつです。

どんなことで挫折して、どのように対処してきたか。

挫折したままにせず、

果敢に立ち向かい、歯を食いしばって努力して、乗り越えた、

そんな体験談を期待されているのでしょう。

 

webで検索してみると、挫折とは、

「力を入れて頑張っていた仕事や計画などが途中でダメになってしまうこと。

 あるいは、ダメになったことで気力を失ってしまうこと」

(TRANS Bizより)と定義されています。

 

毒親育ちの体験は、明らかに挫折体験です。

なぜなら、幼い子供は両親のことが好きだからです。

大好きな親に好かれたいと頑張ってきたからです。

 

大好きな親に言われた言葉は、そのまま疑うことなく受け取ります。

言われた通りに、一生懸命行動して、喜ばせたいと思っています。

それなのに、喜んでくれることは愚か、

親と心を通わせることすらできなかったのです。

親を喜ばせたいという計画が、叶わなかったのです。

心が通う会話は、そこにはなかったのです。

 

すると、自分の努力が足りないのではないか、

自分にどこか悪いところがあるのではないか、

そう思って、ますます努力するのです。

どんなに努力しても、やっぱり、心を通わせることはできません。

いつか疲れ果て、気力を失ってしまうのです。

 

そこから立ち直るのは大変な道のりです。

幼少時代の少なくとも20年近く、毒親に躾と称して嘘を言われ続けたのですから。

沁みついてしまって、そう簡単には抜け出せません。

「そんなことをしたら笑われる。」

「お前の考えていることは目の動き一つで全部わかる。」

私はそう言われて育ちました。

大人になって、そんなはずはないともちろん頭では理解しています。

しかし、一歩前に踏み出してチャレンジしようとする時、どこかで母の声がして、

足がすくんでしまいます。

笑われるかな、やっぱり、やめた方がいいかな、と心が揺れます。

そんな思いを振り切って、どんどんチャレンジできるようになるまでに、

私は50年もかかってしまいました。

取り返しのつかない、時間の無駄です。

悔やまれてなりません。

 

親に言われたことはなんでも、真面目に受け取らなければならないとか、

親に対して、真摯に対応しなければならない義務がある、

などと考えてしまいがちです。

でも、これは間違いです。

間違った思い込みです。

私たちは、自分を傷つける人ではなく、互いに尊重し合う人と時間を共にし、

人間関係を密にしていいのです。

そうする権利があります。

その権利をかなぐり捨ててまで、毒親と一緒にいることはないのです。

 

近しい肉親に対して、このような決断をしなければならないのは、

とても悲しく辛いことです。

幼い子供には無理でしょう。

でも、親と言えども、私たちとは別の人間です。

全く別の個性や、価値観を持った人間です。

だったら、何を言われようが、私たちが傷つく必要はありません。

時がくれば、親のご機嫌をとったり、自分を押し殺したりするのをやめ、

交流を断つこと。

その方がむしろ、親の生き方を尊重しています。

 

毒親と私たちは、全く異なる価値観を持った、別の人間です。

ですから、不幸にして自分の親が毒親だと気づいたのなら、

彼らと私たちとの間に、境界線をひきましょう。

大好きな親と心を通わせたくて、たくさん努力して、それでもうまくいかなくて、

もう十分挫折しているのです。

きっぱり境界線を引いて、立ち上がって、

彼らとは別の、私たちの道を、

勇気をもって一歩踏み出せばよいのです。

そう思いませんか。

 

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