毒母 毒親 

毒母の娘たまこのブログ

大人になっても毒母に苦しむ人を助けたい、たまこです。

生涯でたったひとつの仕事しかできないとしたら何をするか

こんばんは。

たまこです。

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今から死ぬまでに、たったひとつの仕事しかできないとしたら何をするか。

 

毒親育ちには答えにくい質問です。

なぜなら、幼いころから感じた通りに行動していないからです。

本当にしたいことは何か。

自分のことなのに、わからないとは滑稽な気もします。

ですが、本当にわからなくなっているのです。

とても苦しいことです。

 

私の場合、感じた通りに動こうとすると、

いつも母から次の台詞が飛んできました。

 

「やめなさーい、他人に笑われますよ。」

「すぐ人に流されて、お前は自分がない。」

 

逆らって好きなように動こうものなら、1週間でも2週間でも母は小言を言い続けます。

耳栓でもしなければ、頭がおかしくなりそうです。

面倒なので、いつしか母の顔色を窺い、

母が機嫌を損ねないように振舞うようになりました。

他に住むところはありませんから、そうするしかなかったのです。

いつか必ず自由になり、

自分のしたいように生きるんだ、

暗黒の20年を取り返してやる、

そう思って生きてきました。

 

社会人になり、それなりに稼げるようになった時、いよいよ待ちに待った自由がやってくるはずでした。

思った通りに、感じた通りに、やっと自由になれる。

ところが、そう簡単にはいきませんでした。

驚いたことに、何をして良いのか、わからないのです。

感じた通りに動く、という感覚をすっかり失くしてしまっていたのです。

どう感じているのか、わからない。

何が欲しいのか、何をしたいのか、

自分のことであるにもかかわらず、完全に感覚が麻痺していました。

 

例えば、こんな体験があります。

夏季休暇取得を奨励する取り組みの一環で、当時勤めていた会社が、

旅費や宿泊代金の補助をする制度がありました。

ある年、仲の良い同期の女性と2人で、

この制度を利用して、都心の五つ星ホテルに泊まりに行きました。

スパやフィットネス、プール、美味しい料理につきないおしゃべり。

それは楽しいホテルステイとなるはずでした。

友人はもうテンションあげあげです。

リゾート気分たっぷりのワンピースに真っ赤なルージュ。

私はそのテンションに圧倒されてしまいます。

私はというと、あげあげ とは真逆でした。

どうしたものか、全く楽しめません。

何をしたいのか、どう感じているのか、全くわからなかったからです。

仕方がないので、

雑誌に出ているタレントやモデルがホテルステイを楽しむ様子をイメージしながら、

普通の人は、スパに行きたいだろうな、

フィットネスで汗を流してから、

シャンパン片手に食事をしてキャッキャッと騒ぐのだろうな、

夜通しおしゃべりをして、恋バナに花が咲くのだろうな、

など、普通の人はどうするのかを全て頭で考えては演じていました。

テンションあげあげを演じたのです。

 

つらい。

全てを演じていたことが、その友人にバレてはいないと思っています。

それほど楽しそうに、作り笑顔で、

自分の感性そっちのけで、

体を動かし、言葉を発し、食べて飲みました。

友人と別れたあとは、とにかくどっと疲れが襲います。

何のための休暇だったのか。

彼女にも悪いなと感じました。

でも、どうにもしようがないのです。

頭がおかしくなりそうでした。

ひたすら耐えて、演じ切りました。

 

今なら、5つ星ホテルにステイできるとなれば、存分に楽しめる自信があります。

しかし、こうなるまでには長い時間を費やしました。

ここまで回復することに人生の大半の時間を使ってしまいました。

相談できる相手がいなかったこと、

解決につながる良書になかなか出会えなかったこと、などが背景にあります。

私のように、無駄な時間を誰にも過ごしてほしくない。

そう強く思います。

相談相手になり、解決に繋がる情報を提供すること。

これが、私のたったひとつのことです。

 

たった一つのことしかできないとしたら、何をするか。

簡単には答えられなくとも、まずはそのような自分を認め、受け入れること。

それが、最初の一歩です。

少しでも人より得意なことは何か、

他の人にはない特徴は何か、

何をしている時が最も快適に感じるか、など、

感じていることを少しずつ書き出します。

すると、おぼろげながら、進むべき道筋がうっすらと見えてきます。

 

毒親への恨み辛みを吐いているだけでは、

人生スタックしたままです。

一緒に一歩先へ、いえ、半歩でいいから、

前へ、進みましょう。

半歩でも、10日続けたら立派な5歩ですから。

 

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