こんばんは。
たまこです。
マイマザーというフランス映画を観ました。
ここに出てくる母親は、私の母に少し似ています。
何を言ってもかみ合わないところ。
絶対に譲らないところ。
勝手に学校を辞めさせるところ。(私は部活だったけど)
あなたのためを思っていると口では言うところ。
色々あっても、子供は本来は母親が好きです。
この映画でも、息子のユベールが母を喜ばせようと掃除や料理をするシーンが描かれています。
さんざん口喧嘩をしても、どこかで母親が好き。
嫌いになることに罪悪感がある。
そんな葛藤が見事に伝わってきました。
主人公ユベールは17歳。
私もこの時代は本当に悶々としていたのを思い出します。
中野信子さんの著書「毒親」には、アカゲザルの赤ちゃんを使った実験が出てきます。
アメリカの心理学者が行った、ちょっと残酷な実験です。
スポンジと柔らかい布でできた人工の母を作ります。
サルの赤ちゃんを母親から引き離し、この人工の母を与えます。
この母には、赤ちゃんが近づいてくると突然激しく振動したり、
ばね板で弾き返したり、圧縮空気を噴出したり、
針が飛び出して赤ちゃんを刺したりする仕掛けがあります。
「赤ちゃんは、どんな目に遭わされても何度も繰り返し、このモンスターマザーに抱きつこうとして、近寄っていくことをやめなかった」のだそうです。
このように育った赤ちゃんザルは、大人になって子供を持つと、
授乳せず、育児をしなかったとあります。
愛情を得られずに育ったからなのか、脳に変化がおきたからなのかは不明です。
毒親によって脳が傷つくということがわかってきているそうですが、
これは大変興味深いことです。
このように、子供は基本的に母親が好きで、なんとか認められようとするのです。
ですから、自分の母が毒親だと気づき、認め、受け入れることは、大変つらいことです。
毒親育ちで、誰にも言えない毒吐き用にSNSを使う方がたくさんいらっしゃいます。
そういう方々にとっても、毒母と認めることはとてもつらいことだったはずです。
私の母が毒親だと認識したのはほんの数年前のことです。
人生中盤を過ぎてからです。
それまでは、心のどこかで、
両親と、特に母と、全く交わることができない自分は、
どこかおかしいのではないか、
何か間違っているのではないか、
と思っていました。
しかし、心理学の本を読んだり、ゲシュタルト療法を学んだりするうちに、
これは自分の問題ではないと気づきました。
母が、娘に愛情を注ぐ心のゆとりを持てなかっただけなのです。
母から祖母の悪口をよく聞かされていました。
母は、自分の母との関係において抱えた人生の課題を解決できていないのです。
だから、私が生まれても接し方がわからなかったのでしょう。
子育てのお手本であるはずの祖母が、母にとってはお手本ではなかったからです。
祖母を悪く言うだけで、
自分が幸せな人生を歩めるように、
祖母との関係に向き合い、
自分なりの解決に至ることをしなかったのです。
少なくとも、私が知っている範囲では、
そういった努力をしなかった、または、出来なかったように見えます。
私は20年以上、母と会っていません。
祖母と父の葬儀の時のみ、少しだけ会った以外は、日々何をしていたのか知りません。
ですから最近のことはわかりません。
祖母にこんな酷いことをされたという話だけ何度も聞かされて育ちました。
これは、解決に至っていない証です。
解決していることなら、悪口を言いたくはならないでしょうから。
私の母は毒母である。
そう気づき、認め、その事実を受け入れ、前向きに生きようとしている方がたくさんいます。
受け入れて初めて、毒親育ちから真に解放されます。
受け入れなければ、自分の人生を歩むことができません。
いつまでも、毒親の呪縛に導かれたレールの上を走るだけです。
そんなレールはさっさと捨て、自分の足で、好きな方へ、走りましょう。
人生はきっともっとずっと楽しい。
知らないことがたくさんある。
ワクワクする世界に、一緒に飛び込みませんか。
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